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音楽と酒

アニメ『DARKER THAN BLACK -黒の契約者』

 

2007年に公開されたTVアニメーション作品『DARKER THAN BLACK -黒の契約者』の紹介記事です。

 

 

 

 

DARKER THAN BLACK -黒の契約者』は、組織からの任務を遂行する主人公『ヘイ』と仲間達。通称BK201としてヘイを追う警視庁。契約者、ドール、人間が生きる世界を描いたアニメーション作品。

 

監督は岡村天斎、作品のジャンルはアクション、サスペンスになります。

 

 

・背景

 

10年前に現れたゲート呼ばれるものが現れたことで東京の一部の土地・地域が浸食され危険な場所となってしまう。そのためゲートは大きな壁で隠され、人間が立ち入れない地となってしまう。

 

(ヘルズ)ゲートの登場後、特殊能力をもった契約者が全世界に現れ始め、空にある星空は契約者の存在を伝える存在となる。星空の意味がゲート登場以降は変わってしまった。

 

世界各国は、契約者とドールという人間のような姿をした人形を利用していくが、一般人が接触した場合は、一般人の記憶を消していく。契約者とドールの存在を知られると都合が悪いからだ。

 

しかし、伝聞によって一般人にも噂レベルで情報は広まっていく。一般人は契約者とドールを怪物のような目で見ており、恐怖の存在になる。

 

 

 

・キーワード①最重要

 

契約者とは?

 

契約者たちは元は普通の人間だったが、能力が覚醒した後は別人のように変わってしまう。罪の意識がなく合理的に考え行動するようになり、都合が悪ければ人の口を塞ぐ(消す)を簡単に行える人達。能力は各自違い、能力を使用した際に支払う対価も異なる。

 

ドールとは?

 

契約者同様、ある日変わってしまった人間だが感情がない存在。プログラムで記憶や感情を埋め込むことは可能だが数日で消えしまう人形のような人間。ドール独特の才能による高い情報収集の能力がある。

 

・主人公『ヘイ』

 

本作の主人公『ヘイ』は、行方不明になった妹を探している青年。中国籍の留学生とリ・シェンシュンという別名を持つ。

 

(名は無い)組織に所属しており、抜群の運動神経、ワイヤーとナイフ、特種能力(電撃)を使った殺人、暗殺を主とする。白い仮面と長いジャケット姿での彼は、通称『黒い死神・BK201』とも呼ばれている。

 

組織からの任務は、チームで動いており、ヘイ、ドールの女の子『イン』、黒ネコの『マオ』、チームのリーダー『ホアン』の4人での行動を主としている。

 

・各話のあらすじ

 

 

契約の星は流れた⋯(第1・2話

満足度【4.5】(★★★★☆)

 

研究機関パンドラの情報を持つ女性『篠田千晶』は信頼していたフランス人エージェント『ルイ』からの連絡をまっており素性を隠して生活していた。

 

主人公『ヘイ』は、千晶のもつ情報を手に入れるように組織から命令され、彼女の住むアパート海月荘での生活を始め、彼女への接触を試みる。

 

しかし、彼女を探している者達が他にもいた。『ルイ』の仲間であるフランスエージェンのチームと警視庁・公安部外事四課だった。

 

 

②新星は東雲の空に煌く⋯(第3・4話

満足度【5.5】(★★★★★☆)

 

田原耕造はゲートの第1回調査隊の唯一の生き残り。彼はゲートに咲く花の種を密かに持ち帰り研究をしていた。

 

ヘイは研究情報入手のため田原耕造に近づくが、耕造が過去に勤めてた企業『マイアーアンドヒロトン社』も耕造の研究情報を手に入れるべく動いていた。

 

そんな中、田原耕造の女子中学生の娘『舞』が契約者の能力を制御できないモラトリアムという存在であることが発覚。危険人物との判断で公安部外事四課も調査に乗りだす。

 

 

③災厄の紅き夢は東欧に消えて⋯(第5・6話

満足度【3.5】(★★★☆)

 

契約者アボックは、強力な能力を使い大量の死者を生んだが、南米消失の際に能力と記憶を失い、その後に行方不明になる。

 

イギリス情報部『MI6』は女性ハボックを見つけ出し国連主導の研究機関『パンドラ』へ渡す予定だったが、移送中に何者かに襲撃され、ハボックは連れ去れられる。

 

ハボックを連れ去ったのは、組織からの命令で動いたヘイのチームだったが、ヘイはハボックがパイ(妹)の情報を持っている可能性から、組織に無断で連れ去ってしまう。

 

 

④五月雨にクチナシは香りを放ち⋯(第7・8話

満足度【4.0】(★★★★)

 

元刑事の『松吉』は、私立探偵『久良沢凱』を名乗り仕事をしていた。彼は未亡人の女性『弓月亜璃沙』から黒ネコ探しの依頼を受け、探索を始める。

 

時を同じくして弓月亜璃沙の夫が勤めていたフィオーレ化粧品株式会社の社員が自殺する事件が起きており、警察は事件を捜査していた。

 

ヘイ達は、この事件を自殺ではなく契約者による他殺と判断。犯人の契約者が狙う『何か』を回収するために動き出す。

 

 

⑤純白のドレスは、少女の夢と血に染まる⋯(第9・10話

満足度【3.5】(★★★☆)

 

日本にいる香港系マフィア『チンロンタン』の幹部が連続で殺される事件が起きていたことにチンロンタンは警戒していた。

 

チンロンタンのボス『ワン・シャオタン』の娘『アリス・ワン』は警察のミサキ課長と高校時代友人であり、たまたまアリスの誕生日に2人は出会うことになる。

 

ワン・シャオタン所有のホテルにミサキは招待させるが、そこにはアルバイトとしてリ・シェンシュン(ヘイ)が潜入していた。ヘイの任務はホテルに栽培されている石の花を作り出す物質を盗みだすことだった。

 

 

⑥壁の中、なくしたものを取り戻すとき⋯(第11・12話

満足度【3.5】(★★★☆)

 

パンドラの研究所で爆発事件が起き、この爆発事件がゲート内物質の『流星のかけら』を手に入れたいCIAによるものという情報を組織は手に入れる。

 

組織はヘイに流星のかけらの回収のため、研究所への潜入を命令。彼は研究所への潜入に成功し、組織の関係者の研究者『ニーナ』と合流し、研究者のニックと出会う。

 

ニックは、星を見る趣味と妹がいることがヘイと共通しており、ヘイとニックは仲良くなるのだが・・・。

 

 

⑦銀色の夜、心は水面に揺れることなく⋯(第13・14話

満足度【5.0】(★★★★★)

 

※以下3つのシナリオが同時進行している

 

①『カスティネン』は北欧のプロ・ピアニスト。彼は、探していた盲目の少女『キルシー』が日本にいると知り久良沢探偵事務所に探索を依頼する。

 

②2人の契約者がヘイ達のチームを調査していた。チームの一人、銀の居場所を見つけ確保しようとしていた。

 

③銀が行方不明になり、ヘイのチームは銀のもっている組織の情報が流出する可能性を恐れ、銀の行方を探す。場合によっては銀の暗殺も想定していた。

 

⑧裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み⋯(第15・16話

満足度【5.5】(★★★★★☆)

 

MI6(イギリス秘密情報部)はコードネーム『フェブラリー』を5年探していたが彼女が東京に現れたことを確認するが、MI6のメンバー『エイプリル』が狙われ重症を負う。

 

組織は流星の欠片を隠していたが、それが盗まれMI6による犯行だと判断。ヘイ達は流星の欠片を取り戻すべく動いていた。

 

ヘイはMI6に接触するが、流星の欠片がMI6ではなくフェブラリーによるものだと知る。フェブラリーはヘイが探していた妹の手がかりを知る女性アンバーだった・・・・・。

 

⑨掃きだめでラブソングを歌う⋯(第17・18話

満足度【3.0 】(★★★)

 

極道の中澤組の一橋は、ドールの女の子を密売し金儲けをしようとしていた。組織はヘイたちにドールの確保を命令する。

 

一橋は、弟分の桜井にドールの世話をするよう指示するが、桜井はドールを好きになり無断で連れ去ってしまう。激怒した一ツ橋は2人を仲間と探し回るのだが・・・。

 

⑩あさき夢見し、酔いもせず⋯(第19・20話

満足度【5.5】(★★★★★☆)

 

昔、契約者の正体が不明だった時代。公安警察の『クノ』は、目の前で相棒篠崎の死を目撃する。近くにはクノが愛していた女性ショウコがいたが警察は捜査を打ち切る。

 

その後、クノは退職。組織に入りホアンと名乗るようになる。なぜ篠崎は殺されたのか、ショウコに出会える可能性があったからだ。そして、現代に話が戻る。

 

ゲート友の会というカルトの教祖『アルマ』の暗殺を命令され、ヘイは内部に先に
潜入している組織のスパイと合流する。スパイの正体は、ショウコだった。

 

ホアンは、探していたショウコを見つけ冷静な判断が取れず、アルマ暗殺計画は失敗する。ショウコはゲート友の会に捕まり、へイたちは、2度目の暗殺計画を実行する。

 

⑪粛正の街は涙に濡れて…(第21・22話

満足度【3.0 】(★★★)

 

アンバーたちのチームEPRは、ゲートの研究者『シュレイダー』博士を誘拐。彼の持っえいる情報を引き出す。警察はシュレイダー博士の行方を捜していた。

 

ヘイ達は、組織からのアメリカ大使館の爆破命令を受け、大使館に忍び込むが、ネコのマオはアンバーに連れされてしまう。

 

⑫神は天にいまし…(第23話

満足度【3.0 】(★★★)

 

昔の星が夜空に見えると言われていた日。私立探偵の久良沢凱は、依頼で昔の星(の思い出)についてのアンケート取っていた。

 

ミサキ課長は警察組織の命令か自分の直感で動くかに悩んでいた。アンバーは、計画の実行を開始。組織から追われる身になったヘイはアンバーが待つゲートへ向かう。

 

⑫神は天にいまし…(第24話

満足度【3.0 】(★★★)

 

ゲートを消滅させたいパンドラ、それを阻止したいアンバー率いる契約者集団EPR
は東京で衝突する。

 

ヘイ、イン、マオはepkの契約者に案内され、ゲートの内部へ侵入。マオは2人に分かれを告げどこかへ消えてしまう。

 

⑬死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?(第25 話

満足度【3.5】(★★★)

 

東京での契約者と人間の戦争はより激化し、戦争状態になる。パンドラは、東京の消滅
(エクスプロージョン)が起きることが危惧していた。

 

ヘイはアンバーと再会、全ての秘密が明らかになる。何を望み、願うのか。そして彼が下した決断とは?DARKER THAN BLACK -黒の契約者、最後の物語。

 

 

・キーワード②

 

喪失者とは?

 

契約者であった人間が、能力を失う場合に呼ばれる。非常に確率が低いケース。ハボックは能力と共に一部の記憶を失っていた。